先日「小学校2年生でタイピング学習を」と中教審で案が示されたとあって、ニュースになり教育現場界隈が少しざわついていました
「読売新聞オンラインより」
https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyoiku/news/20251110-OYT1T50173/
ただ、これは提言のほんの一部だけになります。
全体像をまとめてみると、次のような内容だったようです。
「日本教育新聞」
https://www.kyoiku-press.com/post-302907/
確かにタイピングだけ切り取ると衝撃ですが、全体像としてみると懸念や現状分析は大きく間違ってはいないのかなと感じます。
タイピングは学習への土台となるため大切です。
意味合いとしてノートを書く速度が遅いこと=タイピングが遅いことだとすれば、どちらも学習速度や学習量に影響を与えてしまうことはイメージしやすいでしょうか。
タブレット端末での探究学習やグループワークなど、中学年以降どんどん使うことを考えると、基礎的なタイピングスキルは身につけることが望ましいのは確かです。
ただ、それがカリキュラムオーバーロードが叫ばれる現場にさらに追加で、まして一般的にローマ字学習が3年生の中で、2年生の国語でタイピング体験したところで正直効果があるかは懐疑的だと言わざるおえません…
なお、文科省もタイピングスキルについて目安を出しています。
令和8年までの目標として、1分間の平均文字入力数を
小学校で現在15.8字→目標40字
中学校で現在23.0字→目標60字
と定めています。

※【グラフ出所】令和3年度情報活用能力調査(文部科学省)結果より作成。 【目標値出所】「教育DXに係る当面のKPI(R6.4.22デジタル行財政改革会議)」
資料「中央教育審議会初等中等教育分科会 教育課程部会教育課程企画特別部会における配付資料(一部)」
https://www.mext.go.jp/content/20250714-mxt_koutou02-000043727_6.pdf
適切で快適な活用のために必要なタイピング速度に対して、95%以上が未達の状況に危機感があるようです。
ただ、正直指導の人員も時間もない学校でやるのは、何かを削らないと無理なのが現状ではないかと考えています。
改善の手立ても含めて、どこまで目標値が実現できるのかは、かなり不透明です。
タイピングは正しくしっかり練習を重ねていければ、この目標値への到達は可能です。
学校の現状を考えると、専門のところで学習することも今後増えていくでしょう。
なお当校では、日々の授業の中でタイピング練習を取り入れています。
参考までに、数か月学習すると3年生以上は全員がこちらの数字を越えていて、中学生の目標レベルに近いです
2年生以下でも多くの子が越えており、学校ではクラスでトップレベルになった子たちがほとんどです
さらに、先々ブラインドタッチにつながるように指使いなども気をつけていくので、さらに大きく伸びていく可能性もいっぱい
小学生でブラインドタッチ、私の子ども時代では考えにくいですが、時代が大きく変わってきた部分でしょう。
書く作業の部分がしっかりできるのであれば、安心して考えることに時間が使えるので学習は捗ります!
タイピングも楽しく、正しく学んでいくことができると、子どもたちの大きな強みで財産となる技術ですので、何かあればいつでもご相談ください。
