こんにちは。
iTeen和歌山駅前校の大野です。
今回は、「答えは教えるもの?」というテーマです。
これは、子どもたちではなく、我々講師や指導者の目線でのテーマです。
~答えと過程~
プログラミングにおいては、「作りたいと思ったもの」が「答え」で、その答えを出すための「作成・思考」が「過程」です。
言い換えれば、「作りたいと思ったもの(答え)」は「ゴール」で、「作成・思考(過程)」は「道のり」です。
つまり、子どもたちは、ゴールにたどり着くまでの道のりを考えているということです。
そして、一人ではどの道をたどっていけばわからない子たちを支援するのが指導者です。
少し前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。
~指導者がすべきこと~
指導者が答えを教えるという事は、「ゴールはこっちにあるよ」と子どもたちの前を先導し、子どもたちは特に考えたりすることなく、ただついていくだけになり、どこをどう通ってゴールに着いたのかを把握できずに終わってしまいます。そうすると、以降も指導者がいないと道がわからなくなり一人では不安で動けなくなってしまいます。
(もちろん、プログラミングを始めたての子は除きます。)
指導者が行うべきは、答えを教えることではなく、答えへ導くことです。
子どもたちの前を歩くのではなく、子どもたちに前を歩いてもらい、その子に道を決めてもらいます。
そして、「この道を行けばゴールがあるよ」ではなく、「どの道を行けばゴールにたどり着けるか」と問いかけ、また、決めた道が行き止まり(プログラミングで言うところのエラー)だと指導者が先に気づいたとしても、一度黙って一緒についていき、その子が行き止まりであることに気づいたときに、抜け道を探すのか、元いた場所へ戻って仕切り直すのかを提案し、少しずつゴールまでの道のりをその子自身が見つけ出せるよう導くことで、ゴールにたどり着いたときの達成感や、自分の力で成し遂げたという自信が生まれます。
勉学において、主役は子どもたちです。不安なうちは、我々が前を歩くべきですが、頃合いを見て少しずつ後ろから見守る時間を増やし、困った時に支えることで、子どもたちが堂々と自分でゴールまでたどり着ける機会をプログラミングを通して提供したいと考えています。
そして、そのためには答えを教えて一時の自信を得るのではなく、指導者が答えに導き、その子自身で答えを見つけ、今後につながる自信を育んでほしいと思います。