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第59回教室日記
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こんにちは。

iTeen和歌山駅前校の大野です。

今回のテーマは、「ビジュアルプログラミング言語」です。


~プログラミング言語とは~

簡単に言うと、人間の言葉をコンピューターにわかるように翻訳したものがプログラミング言語に当たりますが、その種類は200を超えると言われています。

一般的なプログラミング言語のイメージは、英語や記号を複雑に組み合わせたものだと思います。このような形式の言語は「テキスト言語」などと呼ばれます。

英語の文法などは覚える必要はありませんが、普段、英語に馴染みはないけれどプログラミングをこれから学習しようと思っている人にとってはテキスト言語でのプログラミングはハードルが高くなります。

大人でも理解が難しく、子どもであれば尚更です。


~ビジュアルプログラミング言語とは~

そこで、子どもでも分かりやすくプログラミングを学習できるように開発されたのが「ビジュアルプログラミング言語」です。

その代表の一つが私たちの教室でも使っている「Scratch言語」です。

Scratchでは、あらかじめ用意されたブロックを組み合わせてコンピューターに命令をします。ブロックには、英語ではなく日本語に翻訳された状態で文字が記載されているので、ブロックの文字を読めばそのブロックが何をするのかおおよそわかるように作られています。

さらに、「ビジュアル」という名の通り、ブロックの形状や色で視覚的にグループ分けをしてくれており、感覚的にプログラムを作成できるのが大きな特徴です。


以下は、「右矢印キーを押したらX座標を10ずつ変える(右に10ずつ動く)」というコードをビジュアルプログラミング言語(Scratch)とテキスト言語(C#・Unity)で比較した内容です。


-ビジュアルプログラミング言語のコード-


ビジュアルプログラミング言語(Scratch)の特徴

・用意されたブロックをつなげてプログラムする。

・グループ(役割)を色で分けている。

・日本語でプログラミングができる。(※平仮名にもできる)

・エラー(例外)による実行不可が起きない

など


-テキスト言語のコード-


テキスト言語(C#・Unity)の特徴

・英語と記号の複合でプログラムする。

・Scratchのブロックのようなものは用意されておらず、コードを覚える必要がある。

・エラー(例外)があると実行できないことがある。(※英語の大文字と小文字の間違い、カンマやセミコロン、ピリオド、括弧などを付け忘れるとエラーが起こり、プログラムが動かない) 

など


この比較を見てもわかる通り、ビジュアルプログラミング言語はブロックの文字をしっかり読めばプログラミング初心者でもどんな命令かが一目でわかります。ほぼ同じ内容であるテキスト言語はたった2行のコードですが、いきなりプログラミング初心者がこれを見てもどんな命令なのか理解するまでに時間がかかります。


~まとめ~

ビジュアルプログラミング言語が開発され、子どもがプログラミングに触れる大きなきっかけができました。最終的にはテキスト言語へ移行して、より本格的なプログラムを作成することが目標ですが、とは言えいきなりテキスト言語から始めてもなかなかプログラミングの楽しさ、面白さは実感できないと思います。

まずはビジュアルプログラミング言語でプログラミングを楽しみながら学んでもらう過程で、子どもたちに実力を付けてほしいと考えています。