
千田琢哉著作の「成功者を奮い立たせた本気の言葉」という本を読ませていただきました。
内容としては、著者が成功者に送ったメッセージをまとめた本です。そのなかで私が良いなと思ったものを一つピックアップしようと思います。
「組織のお荷物にこそ、愛情を注ぐことです。」
著者は、組織内で役に立っていない社員こそ意味があると書いていました。組織内で役に立っている社員は偶然自分の得意な土俵、勝てる場所で戦っているから役に立っている。しかし組織のお荷物は苦手な土俵で戦っているから本来の力が発揮されず役に立たないと判断されてしまっている。お荷物も得意な土俵で戦うことが出来れば役に立っていると判断される。反対に役に立っている社員も不得意な土俵で戦えば同じようにお荷物だと判断される。だからこそ、お荷物にこそ愛情を注ぐべきだと書いてありました。
しかし、どんな仕事を与えてもダメな社員は必ずいる。そういう社員は得意な業界にいてもらうためリストラするにも一つの愛情だと著者は言います。実際に著者はそのような社員の就職活動を手伝ってきたそうです。
この言葉の説明を読みながら、自分の身近な場面でも生かせると思いました。
文化祭の出し物で劇をすることになったクラス、その小道具班のリーダーをしている自分と何を任せても失敗してしまうクラスメイトがいるとします。大多数の人たちは失敗してしまうクラスメイトに「なんでできないの?」などと言ってしまうのがほとんどだと思います。
では、愛情を注いだ行動はどんな行動でしょう? 大まかに分けて二つあると思います。
一つ目 別の班に移動してもらう
小道具班でする作業が苦手なら別の班に移動してもらうのも一つだと思います。演技に興味があるなら劇に出演してもらったり、文章を書くのが得意だったら台本を書く班に移動してもらうなど著者が書いた得意な土俵に行ってもらい本来の力を出してもらうのが一つ目です。
その時に重要なのが移動先の班のリーダーにどう説明するかです。「こっちじゃ抱えきれないからそっちがやって」にするとできない人間の押し付け合いになってしまいます。ですが「見てた感じそっちでしてる作業のほうが出来ると思うから試しに何か作業やらせてくれない?」と言うと印象が違うと思います。どれだけそのクラスメイトに期待しているか移動先の班に説明するのが愛情になると思います。
二つ目 完全に独立させる
作業が出来ない理由として、班内の誰かがクラスメイトの得意な仕事を担当している可能性があります。なので、同じ小道具班でもそのクラスメイトだけがする仕事を決めることで得意な土俵に立つことができると思います。
本書で書かれていた言葉は、学校内や日常生活のなかでも実践できることがたくさんあると思いました。
お荷物こそ、愛情を注ぐことです。という著者の言葉は、どんな組織に入っても活用できる言葉だと私は思います。
ぜひ読んでみてください。