2020年度より、小学校でプログラミング教育が必修になりました。
プログラミングというと、アプリやゲームを作るプログラマーだけに必要な技術だと思う人もいるかもしれません。しかし、今後はそれ以外の仕事に就く人も、小学校から必ずプログラミングを学ぶことになるのです。
なぜ、こうしたプログラミング教育の必修化が決まったのでしょうか。また、小学校のプログラミング教育では何をどのように学ぶのでしょうか。詳しく解説していきます。
□必修化の理由をご紹介します!
そもそも、なぜ小学校におけるプログラミング教育が必修化されたのでしょうか。
現在、生活のデジタル化が急速に進み、10年先の未来すら予測が難しくなってきています。
そんな時代の子ども達に望ましい教育として「コンピュータを受け身でなく、積極的に活用する力」や「プログラミング的思考(論理的思考力)」が求められています。
実際に、小学校の新学習指導要領では、以下2つの学習活動が定められています。
ア 児童がコンピュータで文字を入力するなどの学習の基盤として必要となる情報手段の基本的な操作を習得するための学習活動
イ 児童がプログラミングを体験しながら、コンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力を身に付けるための学習活動
難しい表現ですが、
「ア」はタイピングなどコンピュータの基本的な活用スキル
「イ」はコンピュータを動かすための考え方(=論理的思考力)
を身に付けることであるといえます。
コンピュータが社会に浸透する中で、コンピュータを使いこなすための能力を育もうというわけです。
□プログラミングの授業内容をご紹介します!
小学生のプログラミング学習の内容は、学年により異なります。各学年でおこなわれる学習内容の一例をご紹介します。
小学3年生:ゲーム・アニメーションを作る
小学4年生:プログラミングで動くロボットを作る
小学5年生:プログラミングで正多角形を作る
小学6年生:効率の良い電気の使い方を知る
例えば、小学3年生の事例では、簡単に操作できる「ビジュアルプログラミング言語」である「Viscuit(ビスケット)」や「Scratch(スクラッチ)」を使い、ゲームやアニメーションを作成します。
あらかじめ用意されたブロックを組み合わせてキャラクターを指示どおり動かすため、小学生でも簡単に取り組めます。
小学4年生の事例では、プログラミングで動くロボットを使用し、簡単な迷路を作りゴールを目指す学習がおこなわれます。実際に動くロボットを使うことで、よりプログラミングとの距離が近づき、親しみを感じやすくなります。
上記は一例に過ぎませんが、このように各学年のレベルに合わせ、段階的なプログラミング学習が導入されています。
さらにここでは、先程触れたプログラミング教育で使用する教材「Scratch」と「Viscuit」を紹介します。
家庭でプログラミング教育するときの参考にもなるはずなので、ぜひチェックしてみてください。
◯Scratch(スクラッチ)
Scratchは、ブロックをつなぎ合わせるだけでプログラムを作ることができるプログラミング言語。
アメリカのマサチューセッツ工科大学のメディアラボが無償で公開していて、日本語でも使用できることから、小学校のプログラミング教育でも広く活用されると考えられます。
家庭で導入することも可能なので、これから「家でもプログラミング教育をはじめたい」と考えているお母さんはチェックしてみてはいかがでしょう。
◯Viscuit(ビスケット)
Viscuitは、「絵を描く」「絵を変化させるまたは移動させる」という操作でプログラミングをするので、他のプログラミング教材とは違った感覚でプログラミングに触れることができます。
自分の描いた絵を使って動く模様やゲームを作ることができるということは、お子様にとっても嬉しい驚きでしょう。
無料でダウンロードでき、お絵描き感覚でできるので、家庭のプログラミング教育にもおすすめです
□まとめ
今回は、小学校でプログラミング教育が必修となった背景や、具体的な授業内容について解説しました。
西宮校のオーナーである岡田は、9つの協会のコミュニケーション講師です。
当校では、コミュニケーション能力に特化した教育を行なっていますので、少しでも興味のある方は、ぜひ一度体験授業をご予約ください。
その他ご質問等あれば、プログラミング教室iTeen西宮津門校までお気軽にお問い合わせください。