「何事も部下に決めさせる」
皆さんは、後輩や部下に積極的に取り組んでもらうためにしていることはありますか?
できたらものすごく褒めたり、報酬を出したりしてやる気を維持してもらったりしている人もいるでしょう。
では、逆に積極性ややる気を損なわせてしまうことはなんだと思いますか?
多いのが、どんなことでも「やらせている」ことです。
やらさせていると感じてしまうと、「面白くない」 「難しかった」というような負の感情だけが残ってしまいます。
その結果、積極性ややる気が損なわれてしまうのです。
特に失敗した時にこういったことが起きやすくなります。
おそらく大体の人が、やらされていると感じてしまうと、やる気がなくなってしまうのではないでしょうか?
では、どうすれば積極的に取り組んでくれるようになるのか。
それは、「やりたいからやっている」と感じてもらうことです。
何でもかんでもあれやれこれやれと命令するのではなく、相手にどうしたいかを決めてもらうんです。
そうすることで、自分の意思で決めたという「自己決定感」が生まれてきます。
自主性や積極性を高めるために、自己決定感がとても大切になってきます。
細かくあれこれ指示する上司より、考えさせてくれる上司の方が部下は主体性を発揮することが、学問的にも証明されているみたいです。
この自己決定感の有無は、失敗した時に違いが出ます。
うまくいかなかった時、自己決定感があると「なぜうまくいかなかったのか」
「どうすればうまくいくのか」
というふうに改善に繋げることができますが、
自己決定感がなかった場合、先ほども説明した
「面白くない」「難しかった」というような負の感情だけが残ってしまいます。
あるとないとじゃ天と地の差がありますよね。
質問に対してもそうです。
聞かれたことをすぐに答えてはいませんか?
そうなるとその答え通りにやらされていると感じられてしまうんです。
すぐに答えを教えるのではなく、まず「あなたはどう思う?」と考えを聞いてあげましょう。
考えを聞いて、肯定した上で「私はこう考える」と伝えてあげると、自己決定感を感じてもらいやすくなります。
部下だけじゃなく、子供にこの方法は使えます。
なんでも「あれやりなさい。」「これやりなさい。」とやらせてばかりいては、じぶんで考えることが出来なくなってしまいます。
やりたくなるように持っていくのが、上司や親の役目だと思うんです。
そこが腕の見せ所ですね(笑)
当教室でも、やらされている。ではなく、やりたくてやっている。と思ってもらえるよう取り組んでいます。
それをやるメリットや楽しさを、自分自身がやってからお伝えさせていただいています。
自らやってもらう方が、身につく早さも全然違います。
いかに自主的に取り組んでもらえるか。
まだまだ試行錯誤中ですが、精一杯お手伝いさせていただいております。