「変化・相違対応」
今回は最後の質問「以前と比べてみてどう?」変化・相違対応についてご紹介いたします。
この質問で、相手のモチベーションが最も上がるのは、どの程度の変化の時なのかが分かるようになります。
具体的にはその人が、物事の変化や違いにどのように反応するのか、どのくらいの頻度で変化を求めるのか、どの程度の変化に心地よさを感じるかが推測できるようになります。
簡単に言えば、変化を好む人なのか安定を好むのかを見分けることができます。
パターンとしては
「同一性重視型」「進展重視型」
「相違重視型」「進展・相違重視型」
の4つがあります。
ひとつずつ簡単に説明させていただきます。
質問の仕方としては「以前の〇〇と今の〇〇を比べてみるとどうですか?」になります。
この質問をして、「特に変化なし」「全く一緒」というような答えならば「同一性重視型」になります。
共通点に目がいき、変化を望まず、安定を好み同じであることに価値を感じます。
環境の変化に適応する事が苦手なタイプです。
次に、「大きく変化はないけど、少し難しくなっている」「ちょっとずつうまくやれるようになって、自分でも成長を感じる」というような答えならば、「進展重視型」になります。
ベースは「同一性重視型」になっており、同じような状態を好みますが、急激な変化でなければ受け入れる事ができます。
時間をかけてゆっくり変化していく環境で、モチベーションが高まります。
次に、「全然違う」「今は全く新しいことをしている」というような変化に目が向いていれば「相違重視型」になります。
前の二つとは逆で、変化や新しいことが大好きなタイプです。
同じ環境が続くと耐えられないと感じてしまいます。
最後に「進展重視型」と「相違重視型」が混ざった「進展・相違重視型」になります。
このパターンは徐々に変わっていくことも、急激に変わることも好むタイプになります。
今回の質問で以上のことを知る事ができます。
どのパターンに属するかを知ることによって、環境やどんな言葉がけをすればいいのかがなんとなく分かってくるはずです。
最後にそれぞれのタイプに対してモチベーションを高める言い方をご紹介します。
「同一性重視型」に対しては、「同じ、変わらない、いつも通り、似たような」といった変化を感じさせない言い方をしましょう。
「進展重視型」には、「少しずつ、より〜、徐々に〜なる、進化、改善・改良」といった少しずつ変化を感じさせる言い方をしましょう。
「相違重視型」には、「全然違う、新しい、変化・改革・激変」といった全く新しいことを感じさせる言い方をしましょう。
「進展・相違重視型」には、「進展重視型」と「相違重視型」の両方の言い方をしてあげるといいでしょう。
ここまでくるとかなりレベルが高くなってきますが、タイプを見極め、それぞれに適した環境、言い方をしてあげると、モチベーションが上がったり、生産性を上げることができたりと良いことづくめなんです。
仕事だけじゃなく、私生活でもかなり使える質問になっています。
大事なお子様がどんな環境で、どんな言い方をすればやる気やモチベーションを出してくれるのか。
一度この質問を試してみてください!
よりよい結果が出せるはずです!