「判断基準」
前回前々回で、価値基準を聞く質問と、方向性を聞く質問についてご説明いたしました。
今回は、3つ目の質問で、「うまくいったって、どうやって分かるの?」
判断基準を聞く質問についてご紹介いたします。
この質問で分かることは、その人が物事を判断するときに、自分の中の信念や価値観に照らし合わせて決めるのか、外部からの情報を頼りにするのか、その「判断基準」を確認します。
そこからその人にやる気をもたらすのは、その人の中から湧き出てくるものなのか、それとも本人以外の第三者からなのかご分かるのです。
自分の中にある価値観をもとに自分で判断するのが「内的基準型」
外部からの情報で分かるのかが「外的基準型」といわれます。
例えば、仕事のことで「うまくいったって、どうやって分かる?」と質問をしたとしましょう。
「自分で満足のいく結果が得られた時」
「自分自身が満足できるかどうかで判断する」といった答えが返ってくれば、
その人は「内的基準型」ということが分かります。
「上司からOKが出たら」
「お客様が喜んでくれたら」という答えならば、「外的基準型」という事が分かります。
比較的分かりやすいと思います。
自分自身で決めているのか、周囲の様子をうかがってわかるのかの違いです。
「内的基準型」は自分でモチベーションを上げることができ
「外的基準型」は他人からのフィードバックをもらう事でやる気が起こります。
この二つの基準型は対照的なものなので、合っていない言葉で指示を出したり、アドバイスをあげると、反発を招いたり、逆に自信を喪失させてしまったりする事があるので、
必ずどちらに当てはまるかを確認しましょう。
この質問は単体で使うこともできます。
やる気をなかなか出してくれない、モチベーションが下がってきている時にこの質問をして、適切なアドバイスをしてあげてください。
当教室でも、生徒様のやる気や自信がなかなか出ない時はこの質問をして、やる気、自信を出してもらっています。
一度聞けば、今後に活かせることもできるのでオススメです。