こんにちは、iTeen西宮津門校です。
小学校でのプログラミング教育必修化は、目覚ましいスピードで進化するコンピュータにより支えられる社会を生きるために、論理的に思考して課題を解決する「プログラミング的思考力」が全ての人に求められていることが背景にあります。
今回は子どもがプログラミング的思考力を学ぶツールとして注目される「Scratch(スクラッチ)」、その特長やメリットについて説明します。
Scratch(スクラッチ)とは、マサチューセッツ工科大学(MIT) メディアラボによって開発されたオープンソースのビジュアルプログラミング言語です。
子ども向けにデザインされていて、世界中に数千万人ものユーザーがいて多くの教育機関でも利用されています。
40以上の言語に対応していて、日本語は、漢字とひらがなの2種類のモードがあります。
オンラインとオフラインを選ぶことができて、オンラインではコミュニティに公開したり、他者が作ったプログラムを動かしたり、リミックスしたりすることができます。
オンライン版では、インターネットで公式サイト(こちらから)にアクセスするだけで誰でも無料で利用することができます。
インターネットに接続しない環境の場合は、オフラインエディターをインストールすれば始めることができます。
Scratchでは、命令のブロックを組み立ててプログラムを作ります。
そして、その同じ画面上ですぐにプログラムを実行し結果を確認することができます。
ロボットプログラミングの場合は、ソースを変更したら毎回ロボットへアップロードしなければなりませんが、Scratchではすぐに結果が確認できるのは大きなメリットになります。
各ブロックは、カテゴリごとに色分けされてまとめられています。
「動き」「見た目」「音」「制御」など役割と色で分けられているので直感的に選ぶことができます。
文字ベースのプログラミング言語の場合、1文字でも誤りがあると構文エラー等で止まってしまいます。
その時のエラーを取り除く作業は経験を必要とし、挫折の原因になるものです。
Scratchの場合は、たとえ間違ったブロックを組み立てたとしてもエラーが表示されることはなく、多くの場合は間違ったなりの動きを即座にアウトプットとして返してくれます。
意図した動きと実行結果とを比べ試行錯誤がしやすいことも初学者に優しい特長です。
とても手軽で直感的で子どもにも取り組みやすいScratchですが、座標、ループ、条件分岐、変数、リスト、演算などプログラミングの基礎を学ぶには十分な機能を標準で備えています。
Scratchを使って基本的な項目を体系的にしっかり学べば、文字ベースの言語へと進む際に苦労せずに移行することも可能になります。
また、本格的に作り込むと非常に高度な作品を作り上げることも可能になります。
オンラインコミュニティを見れば、世界中のユーザーによる完成度の高い多くの作品に出会うことができます。
彼らが作成したプログラムを参照、リミックスすることにより、さらに多くのことを学ぶこともできます。
興味はあるけれど、何から始めればいいのかわからない方は、
まずは簡単に始められて、奥が深いScratchプログラミングの世界へ一歩足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。
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