(写真は(株)NTTドコモ主催プログラミングコンテスト受賞盾と一緒にパチリ)
「えっ、1年生でそんなにできるの?」「本当はただ進めているだけでしょ?」
そんな反応を、最近よく受け取るようになりました。
ある小学1年生の生徒さんD君のお話です。(保護者様には了解済みです)
【実力は“本物”】
D君は、4歳のときから当教室に通いはじめました。
最初はブロックを動かす感覚でScratchに触れていましたが、今では2級レベルのロジックを理解しながら学んでいる段階にあります。
実際に、教室歴2~3年の小学生たちと同じ課題に取り組んでも、まったく遜色なく対応でき、集中力や理解力ではむしろ上回ることもあるほどです。
指導している私自身、「これは間違いなく“積み上げた力”だ」と日々実感しています。
当教室では、未就学児の入会に際して「アルファベットと数字が読めること」を基準としています。加えて、iPadではなくパソコンを使用する環境にあることも重要な条件です。
D君は4歳になったばかりの時点で、これらの条件をすべて満たし、ローマ字入力までできていたのです。
「おうちでたくさん練習しているの?」と私が聞いてみたところ、
「ぼくがネットで調べて、自分でぜ〜んぶやったよ!」
「楽しいし、自分がやりたくてやってるんだよ〜!」
という元気な答えが返ってきました。
このとき私は思いました。
「この子の実力は、“偶然”ではなく、“本気の積み重ね”から来ている」と。
特に印象的だったのは、お母様の姿勢です。
教育熱心というより、**「本人がやりたいなら応援したい」**というスタンスで、そっと見守ってこられたそうです。
この関わり方に共感し、だんだんと私も自然とD君の入会を受け入れたいと思いました。
しかし、それはすぐに共感したわけではありませんでした。
私の中には「早期教育」の文字がよぎり、不安と責任の重圧のようなものを感じたのでした。