プログラミングの授業をしていると、ときどきこんな場面があります。
コードがうまく動かない。
でも、何がわからないのか、自分でもよくわかっていない。
そんな状態で止まってしまっている子を、そっと見守る時間です。
「わからない」と言うのって、意外とむずかしい
誰だって、「わからない」と感じたときってちょっと怖いですよね。
「間違ったらどうしよう」
「こんなこと聞いても大丈夫かな」
そんな気持ち、子どもたちにもきっとあるんだと思います。
特に最近の子どもたちは、検索や動画で何でも調べられる時代に育っています。
だからこそ、人に直接「わからない」と伝える経験が少ないまま大きくなってしまうこともあります。
そのままで大丈夫。でも、一歩だけ踏み出せたらもっといい
でも、それでいいんです。
いま「わからない」と感じているその気持ちも、ちゃんと大事にしたい。
大切なのは、今どんな状態かよりも、
そこから少しでも一歩踏み出そうとすること。
私たちの教室では、わからないことを責めたり、
「もっと頑張って」と無理に急かしたりすることはありません。
どんな子でも、自分のペースで進めるようにサポートしています。
プレッシャーじゃなく、ちょっぴり背伸びできる場所に
大人から見れば「こんなこともわからないの?」と思うようなことでも、
その子にとっては、すごく大きな挑戦かもしれません。
だからこそ、私たちは「ちょっぴり背伸びできる場」をつくっていきたい。
プレッシャーではなく、好奇心や楽しさの中で、
「わからなかったけど、できた!」という経験を積み重ねてほしいんです。
小さなつまずきが、大きな成長のきっかけになる
わからないままで終わらせない。
でも、わからない自分を否定しない。
そのバランスを大切にしながら、
子どもたちと一緒に、ちいさな成長の瞬間を重ねていきたいと思っています。
これからも、そうしたひとつひとつの時間を、
大切にしていきます。