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【Scratchとマイクラのプログラミングって何が違うの?】
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プログラミング教育の現場では、最近よく「マイクラ(Minecraft)でもプログラミングが学べるんですか?」という質問をいただきます。

特に小学生の保護者の方から、「Scratchとマイクラって何が違うの?どちらを習わせるといいの?」という声をよく聞きます。


この記事では、9年間、子どもたちにプログラミングを教えてきた講師として、Scratchとマイクラ教育版(Minecraft: Education Edition)の違いや、それぞれの教材が持つ特性、教室での活用法について、現場視点で本音でお伝えします。


■ Scratchとマイクラ、どちらも「プログラミング学習」に使える

まず前提として、Scratchもマイクラ教育版も、どちらもプログラミング的思考を育む優れた教材です。

どちらにも「if(条件分岐)」「for(繰り返し)」といった基本構文があり、ブロックを組み合わせて直感的にプログラムを組むことができます。


ですが、実際に教室で教えていて見えてくるのは、「学びの深さと継続性」に大きな違いがあるという点です。


■ Scratchは応用力の幅が広く、長期的な学習に向いている

Scratchの最大の魅力は、作れる作品のジャンルがとにかく広いことです。

シューティングゲーム、迷路ゲーム、クイズ、アニメーション、計算ゲーム、物語、プレゼンツールなど、市販のゲームを模した作品を自分で作ることができます。


この「何でも作れる」という自由度の高さが、Scratchが長く続けられる最大の理由です。

変数やクローン、メッセージ送信などを活用して、どんどん高度な作品にもチャレンジできます。


■ マイクラ教育版は体験型として最適、でも発展性に課題あり

一方で、マイクラ教育版もとても魅力的な教材です。

特に「エージェント(ロボット)」を動かして、整地・建築・移動・ブロック設置などをプログラムで操作できる体験は、子どもたちにとってとても楽しいものです。


「前に10歩進む」「前にブロックがあったら壊す」といったifやfor文の基礎を、ゲームの中で体験的に学べます。


ただし、応用の幅は狭くなりがちです。

変数の自由な定義は難しく、主に座標やスロットなどの既存情報を使った制御が中心です。

Scratchのように“自由な世界を創る”方向に広げるのは、やや難しい印象です。


■ 両者の違いをわかりやすくまとめると?

比較項目 Scratch マイクラ教育版

if / for / 変数 ◎ 自由に使える ◯ 一部制限あり

作れる作品の自由度 ◎ ジャンル無限 △ 建築や整地が中心

子どもウケ ◯ 自由に作るのが好きな子向け ◎ マイクラ好きに大人気

継続性 ◎ 長期的に続けやすい △ 作業が単調になりがち

ゲーム性・応用力 ◎ 再現性が高い △ ゲーム制作には不向き


■ 結局どっちがいいの?教室としての考え方

結論から言うと、目的に応じて使い分けるのがベストです。


当教室では…


マイクラ教育版 → 低学年や初心者向けの“体験教材”


Scratch → 継続的なスキル習得を目指す“メイン教材”


というように使い分けています。


マイクラで「プログラミングって楽しい!」を体感した子どもたちが、Scratchで「もっと自由に表現したい!」とステップアップしていく、そんな流れを大切にしています。


■ 最後に

プログラミングは、「何を作れるか?」がモチベーションに直結します。


マイクラは、“遊びながら学ぶ”にぴったりのスタート地点


Scratchは、“学びながら創る”を伸ばすためのメインステージ


両方を知っているからこそ、子ども一人ひとりに合った最適な教材を提案できると、私たちは考えています。


この記事が、保護者の方にとって「うちの子にはどんな学び方が合うのかな?」を考えるヒントになれば嬉しいです。