皆さん、あけましておめでとうございます。
2026年もどうぞよろしくお願いいたします。

年末年始、山奥にある実家に帰省していました。
四国山地のど真ん中。
コンビニも信号もない場所です。
でも、そこで一番「都会と違うなあ」と感じるのは、
実は風景でもお店でもなくて、
“飲み水の手に入れ方”なんです。


*この写真はイメージです
今回は、父と姪っ子といっぬ(犬)と一緒に、
その「水源探検」に行ってきました。
写真もたくさん撮ってきたので、
雰囲気だけでも一緒に登っていただければうれしいです。

山の斜面は、なかなかえげつない角度です。
登りながらふと下を見ると、
「ここで足を踏み外したら、まあまあシャレにならんな…」
という高さ。
途中には、昔の山伏たちが残したらしい
錆びた鎖や鉄の棒が岩肌に刺さっています。

ボロボロで、ちょっとコレに命を預ける気にはなれません。
自分たちで張ったロープを握りしめながら、
よいしょ、よいしょと登っていきます。


道の途中で、赤い小さな実を見つけました。
フユイチゴです。
「お、まだ残っとるな」
と父が一粒つまんで渡してくれました。
年老いた父が見せた何気ない優しさ。
私は、ずいぶんと迷惑をかけてきた息子でした。
でも私は人が素手で持ったやつを食べたくないので
捨てて自分で集めて食べました。
父「お前のそういう所がダメだと思う」
みんな仲よく、さらに山を登ります。

しばらく登ると、
ようやく目的地の水源に到着しました。
岩の奥からゆっくり水がにじみ出ています。
鉄バクテリアがつくった赤い泥が
どろっと溜まっていますね。
見た目は、はっきり申し上げてきれいではありません。
冒頭の湧き水イメージ画像とはえらい違いです。
父が赤い泥をスコップでかき出し、
溜まっていた水を一度きれいに抜いてやると、
少しずつ、透明な水がまた湧き始めます。
///ヒソヒソ…///
ブログをご覧の紳士淑女の皆様の
心の声が聞こえてきました。
(「え、これ飲むん…?」)
その気持ち、めちゃくちゃ分かります。
私も同じ気持ちです。。。
一応、濾過装置(貧弱)とかつけて
タンクに集めて使っています。


何十年も繰り返してきた父のルーティンである
「水源の確保」という作業を見て、
実は、ふと思うことがありました。
(ずっとこんな作業をしてくれていたんだな)
(これからはみんなで順番で作業を負担するべきかな)
(雨水を集めたほうがマシじゃないかな?)
喉まで出かかった言葉を、グッと飲み込みます。
///
私が子どもの頃に飲んでいた水は、
ほとんどがここからの“湧き水”だけです。
今、私たちの生活は本当に便利になりました。
蛇口をひねれば水が出て、
スイッチ一つでお湯にもなり、
スーパーに行けば全国各地の食べ物が並んでいます。
それ自体は、とてもありがたいことです。
私も完全にその恩恵にあずかっています。
ただ、こうして山の水源をもう一度歩いてみると、
「当たり前」の裏側に、
色んな苦労や工夫、
大きな時間の流れを感じることが出来ました。
子どもたちにも、
最新のテクノロジーや便利な道具を学んでほしい一方で、
こういう“ちょっと不便で手間のかかる世界”が
たしかにあった、そして今も続いていることを
どこかで伝えていけたらいいなと思います。
「温故知新」
2026年のiTeen倉敷駅前校も、
便利さだけでなく「人間らしさ」や「知恵と工夫」を
子どもたちと一緒に学んでいきたいと思います。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
しつかわ
