皆さん、こんにちはこんばんは。
ブロッコリーは好きだけど
カリフラワーはそうでもない。
なんででしょうね。
ニンジンは嫌いです。
さて、今日はゲーム制作の話をご紹介させてください。
初期ファミコンソフトはゲームデータ容量が
とても小さなものでした。
かの有名なドラクエ(64KB)やマリオ(40KB)は
簡単なメモデータほどの小ささです。
モンハンワイルズのPS5版が
53GB(53000000KB)ですので、
おおよそ100万分の1のサイズです。
1カ月100万円で生活していた人が1円で生活する。
それくらい今と比べると
データ容量を節約していたのですね。。。
ここではファミコンソフト開発における
データ節約術をご紹介しましょう。
ゲーム画像の引用は出来ないので、
僕の可愛いイラストでご紹介します。
①同じスプライトを利用する
マリオとルイージも色違いですが、
実は背景にある「草」と「雲」も、
色が違うだけで同じ形なのです。
全然違う「草」と「雲」を使いまわすのは、
とても良いアイデアですね!
②1枚の絵を反転させて「歩く」表現を実現
最弱キャラの一つであるクリボーさん。
ファミコンのスプライトは左右反転できるので、
「連続反転すると歩くように見える」
という一枚絵が元になっています。
また、左右対称なものは半分だけデータを作って、
反転したものと合体させて一枚の絵としたそうです。
ここまで来ると、もはや発明ですね。
④文字の使い方
ファミコンソフトには、英語が多いなと
思うことはありませんか?
アルファベットは全26文字
ひらがな(濁音等のぞく)は全46文字
ひらがなよりもアルファベットを使ったほうが、
同じ音や意味を伝えるにしても20文字種類を節約できます。
同じ理由で、ドラゴンクエストでは
カタカナ20文字に制限されています。
おまけに、カタカナの「ヘ」と「リ」は
ひらがなと似ているので共用です。
「イ、カ、キ、コ、シ、ス、タ、ト、ヘ、ホ、
マ、ミ、ム、メ、ラ、リ、ル、レ、ロ、ン」
これに濁点や長音を組み合わせて、
メラやベホイミのような
魅力的な呪文や名前を考え出したのです。
他にも「ダークドラゴン」という名前が
容量的に「ク」が使えずに
仕方なく「ダースドラゴン」にしたとのことです。
いかがでしょうか。
節約や制限と聞くと、何かを我慢するだけの
苦しいもののように感じますが、
こうした作品を見ると
限界に挑んだ職人たちの工夫が見えてきます。
困難をアイデアで解決する。
縛りがあるから面白い。
皆さんも、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ではまた次回お会いしましょう。
膝川