皆さん、こんにちは!秋を通り越して、「いきなり冬が来た!」と思うほどの寒さなのに、子どもたちは元気に半袖・半ズボン。見ているこっちが風邪をひきそうです。
YumePro/iTeen北上校教室長のゆめとです。

10月〜11月といえば、全国の高校生たちにとって大きな勝負どころ。
多くの大学で「総合型選抜」や「学校推薦型選抜」などの推薦入試が行われています。
この時期、受験生の頭を悩ませるのが「志望理由書」。
わずか1000文字ほどの中に、
「なぜこの大学に行きたいのか」「何を学び、将来どんなことをしたいのか」
を言葉にするのは本当に大変です。
実は東大推薦でもChatGPTが活躍中!?
東洋経済オンラインの記事によると、
東京大学の推薦合格者のうち、なんと約75%がChatGPTなどの生成AIを活用していたそうです。
内訳は以下の通りです。
・かなり使った:25.7%
・参考にする程度で使った:49.5%
・使っていない:24.3%
つまり、多くの受験生がAIを“上手に使いこなしている”ということですね。
恩師の言葉:「立派すぎて、生徒の顔が浮かばない」
先日、仕事で高校時代の恩師とお会いした際に、
その先生(現在は高校の進路指導主事)からこんな言葉を聞きました。
「AIに丸投げして書かれた志望理由書は、立派な文章すぎて、
これを語っている生徒の顔が浮かんでこない。読んでいて“お前は誰だ”ってなる。」
この言葉には、とても共感しました。
AIが作る文章は文法的にも論理的にも完璧かもしれません。
しかし、そこに“本人の声”や“体温”がなければ、読む側には響かないのです。
入試担当の先生たちは、何百枚もの志望理由書を読みながら、
「この文章の裏にいる人」がどんな生徒なのかを感じ取ろうとしています。
だからこそ、“AIっぽい文章”はすぐに見抜かれてしまうのです。
東大合格者の多くが実践していた使い方とは?
実際に東大推薦合格者の中でも、AIを「うまく使った人」は多いものの、
彼らはAIに丸投げしていたわけではありません。
たとえば次のようにAIを活用しています。
・「この表現、もっと自然にできますか?」
・「印象を悪くしそうな部分はありますか?」
こうした使い方で、AIは優秀な“添削者”として機能します。
つまり、AIは“0→1”ではなく、“8→10”に仕上げるための道具なのです。
「AIを使う力」=「自分を言語化する力」
これからの時代に大切なのは、
AIを使って“考えない”ことではなく、
AIを使って“自分の考えをより明確にする”ことです。
AIは、自分の思考を整理する「鏡」のような存在です。
AIが導き出した表現を鵜呑みにせず、
「本当に自分の言葉として言えるか?」を問い直すことが大切です。
YumePro/iTeen北上校でもAIリテラシーを大切にしています
当教室では、
プログラミングを通して「考える力」や「表現する力」を育むだけでなく、
AIとの付き合い方やインターネットリテラシー教育にも力を入れています。
AIに頼るのではなく、AIと一緒に考え、磨く。
そんな新しい学びの形を、子どもたちに伝えていきたいと思います。
参考記事
