皆さん、こんにちは!
YumePro/iTeen北上校教室長のゆめとです。

先日、ちょっと気になるニュースが発表されました。
国立青少年教育振興機構の調査によると、日本の高校生の約半数(45.9%)が「社会に出たら理科は不要」と思っているそうです。アメリカ・中国・韓国と比べて10ポイント以上も高く、科学教育に対する意識の違いが浮き彫りになりました。
これは、子どもたちの探究心を育てたい私には見逃せない話です。
「理科って将来必要?」の問いかけに
理科で学ぶことって、テストや受験のためだけじゃありません。
・料理で火を使うときの温度や時間
・スマホやパソコンの仕組み
・環境問題やエネルギーのこと
・AIやプログラミングの根底にあるロジックや仕組み
こういった、まさに日常生活に関わるあらゆる場面で「科学のチカラ」が活きています。
でも、子どもたちにはなかなかそう感じられていない現実がある。
それは「理科」という科目が、社会や生活と結びつけて学ばれていないからかもしれません。
「おもしろい」だけでは足りない?
調査では、理科を「おもしろい」と感じる生徒の割合は7割を超えており、これはとても素晴らしいことです。
しかし、「科学の知識を生活に活かせる」と感じている高校生は44.0%と低く、他国よりも大きく遅れを取っています。
さらに「科学技術の情報を自ら集められる」と答えたのも半数以下。
つまり、楽しさを感じていても、実社会とのつながりや主体的な学びにはまだ課題があるということです。
科学と社会を「つなぐ」学びを
教育先進国では、プログラミングやテクノロジーを理科と結びつけて教える取り組みが広がっています。
たとえば「マインクラフトで火山を再現してみよう!」とか、「Scratchで水の循環モデルを作ってみよう!」といった、リアルとデジタルがつながる体験は、子どもたちの理解と好奇心を深める絶好のチャンスです。
YumePro/iTeen北上校でも、教育版マインクラフトやScratchを通して、プログラミングだけでなく「科学的なものの見方」を楽しく育てる授業を大切にしています。
社会や日常と結びついた「生きた学び」を通して、「なんで?」「どうして?」を探究する力を育てていきます。
家庭でもできる、科学との出会い
この調査では、「家庭で自然や科学の話題が出る機会が少ない」という日本の現状も見えてきました。
だからこそ、親や身の回りの大人ができることはたくさんあります。
・「今日は空が赤いね、なんでかな?」
・「スマホってどうやって動いてるんだろうね?」
・「このお弁当の保温、どうして冷めないのかな?」
そんな何気ない一言から、子どもたちの「科学する心」が育っていくと私は考えます。
未来は、科学とともにある
30年前に制定された「科学技術基本法」には、「科学技術創造立国」を目指すという目標が掲げられていました。
しかし今なお、日本は科学技術を支える人材の育成に苦しんでいます。
科学や理科は、「答えがひとつ」ではない世界です。状況によって答えが変わったり、まだ解明されていないこともあります。
だからこそ、子どもたちが「考える力」「調べる力」「自分なりの答えを出す力」を育めるよう、私たちも日々工夫していかなければと考えています。
YumePro/iTeen北上校では、これからも社会につながる学びを大切にしていきます!
参考記事