教室では、毎回すべての生徒が同じように落ち着いて授業を受けられるわけではありません。
全体から見れば数は多くありませんが、そうした様子が見られる生徒に対しては、その子に合わせて授業方法を調整しています。
特に低学年から中学年の生徒の中には、授業中に椅子からずり落ちてしまったり、学習に対して「えー、めんどくさい」と気持ちが向かず、課題に取り組むことが難しい場面もあります。
ご家庭でのお勉強の様子を思い浮かべ、「うちも同じかも」と感じられるお母さんも多いのではないでしょうか。
こうした様子は、決して珍しいことではありません。
年齢的に集中力が長く続きにくく、「できる・できない」以前に、その時の気分が行動に表れやすい時期でもあるからです。
教室では、そのような場合に無理に課題を進めることはしません。
一度課題のレベルを下げて「できた」という感覚を増やしたり、
「今、何をやってみたい?」と本人の興味を聞き、その内容をプログラミングの課題に反映することで、学習に向かう気持ちを整えていきます。
また、生徒に課題を選ばせる際には、安易に「楽な課題」に逃げてしまうこともあるため、その時々の様子を見ながら、無理のない範囲で少しずつ挑戦できるようバランスを取って進めています。

さらに中学年の生徒に対しては、
「なぜ教室に通っているのか」「学習することの意味」「自分の行動を振り返ること」など、いわゆる“道理”についてお話しする場面もあります。
決して、頭ごなしに叱ることはありません。
その子が理解できるよう、言葉を選びながら丁寧に伝えていきます。
中には涙を流す生徒もいますが、このような指導を行う場面では、その子にとってプログラミングの授業以上に価値のある時間にしなければならないと考えています。
ちなみに涙を流すことは、子供が自分の間違った行動と、正しい行動の整合を一生懸命合わせる作業で出る汗だと思っています。なので「泣かないで」などは言いません。思いっきり泣いてほしいとさえ思っています。
多くの生徒が、その言葉をしっかりと受け止め、その後の行動に変化が見られます。
ご家庭での学習態度にもリンクするところもあり、学習態度が改善→また戻る→改善、を繰り返していくことで徐々に学習が定着していきます。
こうした関わりを通して、少しずつ座って取り組める時間が伸びたり、
「もう一問やる」「ここまでやる」といった前向きな姿勢へとつながっていきます。
そして高学年となるともう学習態度の問題はほぼなくなります。
教室では、一人ひとりの状態に合わせながら、安心して学べる環境を大切にしています。
