本日はiTeen船堀校で大事にしている授業スタンスやエピソードも交えながら書いていきたいと思います。
■授業構成
まず、1回の授業の中での構成は大きくは以下となります。
・タイピング練習(10分程度)
・Scratch / UNITY / Python などのプログラミング
■小学生のメイン授業はScratch(スクラッチ)
小学生のメインはScratchとなります。
他の教室ではロボットやレゴブロックのような機械的なプログラミングもある中で、iTeenではPCメインのプログラミングとなります。
別の記事でも書きましたが、iTeenの目指すプログラミングは、Scratchの先にあるコードプログラミング習得も見据えている為、PC(主にWibdows)メインとなります。
Scratchは、プログラミングの構造を学びながら、高度なゲームまで制作していくことができる大変優れた教材です。
本格的なプログラミングを学習していく為に、最初からPCをバリバリ操作していきます。
幼稚園児でもPCの操作から学習していきます。もちろん”楽しく”が大前提です!
■タイピングの学習段階
PC操作を重視している為、それに必須となるタイピングも必ず練習していきますが、タイピングを行うにしても先にアルファベットを理解する必要があったりと、生徒によってスタート地点が異なります。
タイピングの学習要素を段階的に整理しますと大きく分けて以下のようになります。
① アルファベットを覚えられている(最初は大文字だけでOK)
② ひらがなのローマ字構成が理解できている
③ PCのキー位置を把握できている
④ ホームポジションをキープしたタイピング練習
⑤ 体に正確さと速さを覚え込ませる
年長~小学低学年までは①、②を重点的にトレーニングしていきます。
■ちょっとエピソード(子供の性格は千差万別)
先日とある小学校低学年の子で、アルファベットの学習を始めた子のお話です。
学校ではまだアルファベットは習っていない為できていなくて当たり前。
当校ではPC操作を目的としているので先行して学習していきます。
この子は、いわゆる学校での授業っぽい授業を(少しでも)行うと、顔面からイヤイヤ光線を発出し、椅子からズリ落ちながら体全体で懸命の一人デモ活動を開始するという特性がありました。
こちら側としては、はいはいきたきた。対決モードMAXです。
対決といっても無理やりやらせるようなことは絶対にしません。
どのようにしてローマ字で文字が書けて、打てる楽しさを分かってもらえるかを考えていくわけですね。
この楽しさ(小さな成功体験とも言えるかと思います)が分かってしまえば、勢いの乗った自転車と同じです。
最初のひと漕ぎです。
自分の名前の最初の一文字をローマ字で超イヤイヤ書いてみる
(教室のローマ字構成表を見ながら)
↓
書けた (あれ?と思いはじめる)先生に褒めちぎられる。
↓
名前全部を書いてみる (あれあれ?と思いはじめる)先生に褒め倒される。
↓
他の名前も書いてみたくなる (先生勝確)
↓
家族全員の名前が書けた (この時点で楽しさMAX)
構成表を見ながら自分で色々な文を書きだす。(勢いに乗った自転車)
↓
デモ活動は中止となり、家に帰ってもちょっとやっていたそうです。
(10分くらいですが、でもそれが凄く大切です!)
この子の場合、最初のアルファベットアレルギー状態から、”自分でやってみる”に飛躍的にジャンプできたわけです。
この先は継続していくことが重要になりますが、それは次のフェーズです。
最初の漕ぎ始め方は子供によって異なり、何を楽しいと思うのかはその子の感覚に合わせていくことが重要です。
これができるのは個別指導のよいところだと思います。
これで①と②の練習準備ができた段階となりますね。
ちなみに、ローマ字構成表はいわゆる全ての平仮名のローマ字一覧ではなく、母音と子音しか書いていないものです。
自分の書きたい文字がどのような構成になるかを自分で考え、組み合わせていくトレーニングを行います。