みなさんこんにちは。教室長の椎葉です。
Xで「この言葉を送ってくれたら、AIへの質問のコツを教えますよ」等という投稿をよく見かけます。
あれは、投稿した人が自分の投稿をたくさんの人に見てもらうための作戦です。
良質なものがほとんどですが、中には子供を狙った悪質なものも増えてきています。
【1. たくさんの人に見てもらうための作戦 】
Xには「アルゴリズム」という仕組みがあります。
これは、「どんな投稿を、誰の画面に表示するか」を決めるルールのことです。
Xのルールは、「みんなが反応している投稿は、きっと良い投稿だろう!」と考えます。
みんなが投稿に「〇〇」と返信をすると、Xは「この投稿には反応がたくさんあるぞ!」と喜びます。
その結果、Xは「よし、この投稿をもっとたくさんの人に広めよう!」と決めるのです。
たくさんの人に投稿が見られるようになれば、投稿した人の名前が広まったり、フォロワーが増えたりします。これが一番大きな目的です。
「○○」と返信するだけで有益な情報を得られれば、これに関してはお互いに損はなく、WinWinの関係ですので問題ないですね。※うその情報かどうかは見極める必要がありますが、長くなるので割愛します。
重要なのは次項です
【2. お客さんを集めるための「おまけ」】
返信をしてくれた人に対して、投稿した人は最終的にこんなことをしようとします。
〇メールやLINEへの誘導
「AIのコツを教えるために、ここに登録してくださいね」と言って、メールアドレスやLINEの連絡先を集めます。
この中には、良質なものに混ざって悪質な詐欺まがいなものも多く存在します。
〇商品の紹介
こうして連絡先を手に入れた人に、AIの使い方を教える有料の教材や、会員になるための場所(コミュニティ)を後で紹介して、現地に来させて買ってもらおうとします。
つまり、「AIへの質問のコツ」を教えるのは、将来お客さんになってくれるかもしれない人を集めるための「おまけ」として使われていることが多いのです。
勘違いしてはいけないのは、これは立派なマーケティングのひとつであり、決して悪いものではありません。
ただ、中には生徒たちのような頑張り屋さんを狙った「頭のいい性格の悪い人」もいるので、つねに警戒することを忘れないでください。
【まとめと対策】
あの投稿は、良質なものも悪質なものも同様、誰かに親切で質問のコツを教えたいというより、自分の投稿を有名にして、最終的に自分のビジネスにつなげたいという目的がある場合がほとんどです。
お子様一人でのSNSへのコメントは控えるようにし、どうしてもコメントをしたい場合はご家族でしっかりと調べてから対応することが大切です。
情報社会を生き抜くための力を、すべてのお子様が身に着けられる社会づくりをめざしていきます。
